待望の赤ちゃんが生まれると、楽しみと同時に、悩みも尽きないですね。
男の子の節句人形は、男親?女親?
最近では、往来のしきたりやこだわりが薄れてきたようですが、夫の実家は九州地方で、母親の実家から節句飾りを贈るという習慣が色濃く残っています。しかし、私(ママ)の実家では、男の子が生まれたら男親、女の子が生まれたら女親の実家が用意する習慣でした。実際、私の雛人形は母方の祖父母が選んでくれていましたが、私の兄の鯉のぼり父方の祖父母が購入したということでした。ですので息子が生まれて、初節句の用意はどうしようかと悩んでしまいました。誰に相談したらいいのと悩んでいたときにこちらのお店で人形アドバイザーさんがいるという情報をみて、思い切って電話しました。アドバイザーさんは特に初孫の場合は、何かと思い悩むかもしれませんが、初節句の2,3か月前になったら、お互い気になっているはずだからそれとなく相談してみたら。といってくれて、勇気が出ました。
結局、どちらの両親も気にしていてくれたようで、わたしの両親からは五月人形、夫の実家からはお祝いのお金を頂いたので、そのお金でベランダ用の鯉のぼりを購入しました。初節句のお祝いには、双方の両親を招いて、食事会を開くことで内祝いをしました。わが子のお祝いでしたが、それ以上に双方の両親への感謝の気持ちが大きくなった一日でした。
―――女の子は3月3日、男の子は5月5日に、生まれて初めて迎える初節句をお祝いします。端午の節句では、鯉のぼりや鎧兜と花菖蒲を飾り、ちまきや柏餅を頂きます。また、この日に菖蒲湯に入ると、病気をしないといわれています。また、家に長男が誕生したということを天に告げ、この子を守ってほしいと目印にしたものが鯉のぼりです。元々は、江戸時代に武家で男の子が生まれると、のぼりや馬印を立てて祝う風習がありました。それが一般でも広まり、庶民により鯉のぼりが発案されたといわれています。また、中国には「鯉が龍門の滝を登ると竜となって天をかける」という故事があり、男児の成長と出征を願う登竜門という言葉になりました。その有名な話を鯉に着目し、青空を泳がせるという発想は世界でもとても珍しく、日本独特の感性です。