待望の男の子が産まれたら楽しみな初節句。我が家では室内用の鯉のぼりを買ってもらいました。
時代に合わせたスマートな選択を
去年の六月に男の子が誕生しました。私は二人姉妹の長女で、男の子を妊娠していると判った時の父の喜び具合は驚くほどでした。息子が産まれてすぐに病院に駆け付けた祖父母は初めての男の子にすっかり心を奪われ、時間を忘れて見入っていました。
息子の世話に追われて毎日慌ただしく過ごし気が付けば三月になりました。ママ友の間でも初節句のことが話題になり母に相談しました。調べてみると基本的に五月人形は母方の祖父母から贈るものだそうです。母も気になっていたようでどんな人形が欲しいか聞かれました。
五月人形とはたくましい男性に育つように願いをこめて端午の節句に飾る人形のことを指し、江戸時代から続く風習です。人形と合わせて鯉のぼりを飾る家も多く青空を泳ぐ鯉は出世のシンボルであるといわれています。
小さなマンション住まいの我が家には豪華な五月人形や鯉のぼりを飾るスペースはありません。夫とも相談した結果、リビングに飾れるような小さな兜と室内用の鯉のぼりをお願いすることに決めました。私の両親は初めての男の子のため奮発して大掛かりなものを買うつもりでいたようですが、転勤も多い我が家の事情を理解してくれ四月には可愛らしい初節句セットが届きました。母から「お人形屋さんから直接届くからね」と言われていたのですが、丁寧に梱包されていてとてもうれしかったです。
リビングに兜を、寝室に使っている和室に鯉のぼりを飾り、五月五日にはちまきを作ってお祝いをしました。息子は家の中で泳ぐ鯉のぼりを気に入って、指差したり手を伸ばしたりしています。遠方に住んでいるため祖父母を呼ぶことはできませんでしたが、当日の写真を送るととても喜んでもらえました。毎年兜や鯉のぼりを出すと祖父母から息子への愛情を感じることができそうです。