一般の方は、鎧兜なんて普段は滅多に見ませんから、商品の善し悪し値段の違いといわれても難しいですよね。
では、どういう点に注意したらいいでしょうか?
1.大きさと値段が関係ないのが五月飾り
基本的に鎧兜・五月飾りは全て手作り品です。
大きさが違っても掛かっている手間は一緒です。
小さいから安い、大きいから高いというものではありません。
確かに材料費の違いはありますが、衣料品などと違い、ほとんどが国産品です。
しかも鎧兜のおどし(糸の部分)は職人が手作業で編んでいて、
大きくても小さくても手間代は変わりません。
大きさに関係なく、値段が安い物高い物それぞれに、きちんとした理由があります。
例えば、おどし糸は正絹の方が発色がよく綺麗ですが、化繊より値段は高くなります。
鎧兜の金の部分がメッキならば安いし、金箔を貼っていれば高いです。
革の部分も、本革に印田で模様を付けている場合は高く、
不織布にプリントの場合は安価になります。
大きさに惑わされずに、なぜ高いか、安いか、きちんと理由を聞くと良いでしょう。
2.安価な物は、抜き型です。
鎧兜は手作り品ですが、高価な物は、竜頭が手彫りであったり金箔を貼っていたり
が実物のように細かいパーツで組み立てられていたり、兜の鋲を一つ一つ
手作業で打っていたり、手間が掛かっています。
一方安い物は、竜頭や兜を型で抜いてメッキしています。
この2点を見比べるとよくお分かりになるのではないでしょうか?
しかしながら、本仕立てだからいい、抜き型はダメというものでもございません。
飾り物だからいいわと思うのでしたら抜き型を、
一生に一度のお祝いだから、と思うのでしたら、 本格的な造りの物を選ぶといいでしょう。
最近は、抜き型も良くできたもので、ちょっと見は見分けが付かなかったりします。
人形も鎧兜も、持ってみて重いのはほとんど高額品。抜き型は軽いです。
ただ竜頭だけは、高額品は木彫りで金箔を貼っているので軽く、
抜き型はアンチという金属を使っているので、重いです。
3.飾り台・屏風は、加工や細工で値段が変わります。
飾り台・屏風の値段も、あまり大きさと関係ありません。
加工については「飾り台や屏風は、鎧兜を演出する最高の舞台装置」のページを参考にしてください。
■信頼できる店の見分け方■
鎧兜・五月飾りは、長くおつきあいするものですから、信頼できるお店で購入するに
越したことはありません。万が一、壊して修理を依頼しなくてはならない場合など、
対応に差が出る場合もなきにしもあらず。
○大幅値引きは要注意。
3月中の早い時期から、チラシやホームページ等で大幅値引きをうたっている店は、要注意。
上代(定価)を高く設定し、大幅割引している場合がほとんどです。
普通のお店がシーズン最後の在庫処分を始めるのは、3月中旬以降。
でもこの頃には、人気商品は売り切れてしまうので選択肢が少なく、
後悔しても後の祭り。
○質問・相談にちゃんと答えてくれる。
自分の扱っている品に関して知識のないなんていうのは、もってのほか。
遠慮なく相談・質問してベストな品を選びましょう。
またネット通販なら、メールや電話で相談できるかをご確認ください。
正しい知識を持った専門家が対応してくれるお店で購入するほうが安心です。
○店内の掃除が行き届いている。
商品がきれいに展示されているお店は、スタッフの気配りが行き届いています。
展示されている飾りが埃をかぶっているようでは、アフターケアも期待薄。
○強引な店は×。
売り込みが強引なお店やこちらの都合に耳を傾けてくれない店は、
良い店とは言えません。
〇店員の対応。
「他のお店も見てきます」と言った時に、
気持ちよく「またご来店下さいね」と言ってくれるお店は、良いお店です。