男の子の初節句には勇ましい五月人形を飾ってすこやかな成長を願う

五月人形には、子供が強く、たくましく育ってほしいという願いがこめられています。

古来より伝わる武家のしきたりがかたちを変えて現代に継承される

初節句は、子供が生まれて初めて迎える節句のことをいいます。具体的には、女の子の場合は3月3日の桃の節句、男の子の場合は5月5日の端午の節句がこれに当たります。この日は、親戚一同が集まるなどして新しい命の誕生を喜ぶとともに、今後のすこやかな成長を願って盛大なお祝いをするのが習わしとなっています。
その際、願いを象徴するものとして部屋の中に飾り物を置きます。飾り物にはいくつかの種類がありますが、代表的なのは女の子なら雛人形、男の子なら五月人形です。
五月人形は男子の誕生を祝うとともにその子がたくましく成長し、立派な大人になることを願って飾る人形です。その強さの象徴として、よろいや兜を身につけた子供のかたちをとることが多く、またの名を武者人形とも呼ばれています。
五月人形を飾る習慣ははもともとは武家に生まれた男子の武運長久を願って始められたものですが、その後庶民の間にも広まって現在に至っています。人形ではなく兜などの武具のみを飾る場合もあります。また、武者以外では金太郎や桃太郎などたくましさで知られる昔話の主人公をかたどった人形もあります。現在でも、赤ちゃんの健康、出世(活躍)を祈られます。
五月人形はかつては母方の実家から贈られるものというしきたりがありましたが、現在ではそれほど厳格なルールはありません。親戚一同が話し合って誰が贈るかを決めて構いません。

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