端午の節句に贈りたい、五月人形の意味とは何か知っていますか。

男の子の節句である、五月五日の子どもの日に贈られる五月人形にはどんな願いが込められていると思いますか。

五月人形が、兜や甲冑をまとった武士の姿なのは訳があるんです。

五月五日は子どもの日。
女の子の「桃の節句」に対して、男の子の節句として「端午の節句」と呼ばれています。
そもそも節句とは季節の変わり目という意味で、一年を通して行われる様々な行事に人々の無病息災やその年の豊作祈願、そして子孫繁栄などの祈りを込めて執り行われる節目の日とされています。
そのため、節句の日には神様に供物を捧げ、お礼や願いを伝えるなどして過ごしていたと思われます。
初節句の時は、男の子が健康で健やかに育ってくれる事を祈り、賢く、思慮深い男性になってもらいたいという願いを込めて、親族などを集めお祝いをするのが昔からの習わしになっています。
その時、母親方の親族から贈られるのが五月人形です。
この人形は鎧や兜をまとった人形ですが、これは武家の方が行っていた習わしだということです。
武士は戦に出かける時や身の安全を祈る時、神社に鎧を奉納する習わしがあり、それは、我が身を守ってくれている鎧や兜を神様に捧げることにより、自分の身を神様に預け、その加護を受けたいという願いであったのかもしれません。
そのため、現在も鎧や兜がその身を守ってくれる物という意味合いが強く残り、男の子を、邪気や病気などの忌まわしい物から守り、助け、健やかに成長していってもらいたいというシンボル的なものとして贈られるようです。
それは、子どもの成長を願う周囲の人々すべての象徴でもあるのです。

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