おひな様は右?左? どちらが正しい? 専門家にひな人形の「謎」を尋ねた

「ちょっとマニアックなお話」でご紹介したお雛様たちについて
もう少し詳しくお話したいと思います。

お姫様

いわすもがな雛壇の主役。関東風の飾り方では、お姫様は向かって右。関西風では、向かって左に位置します。これはもともと日本では、南を向いて座ったときに、日の出る方角=東(左側)が上座(優位)とされていたことから左側に男性が座ることになっていたようです。しかし近代になって、天皇陛下が東京に移られた頃に国際基準に習って右が上座(優位)とされたことから、東京など東日本のおひな様は天皇陛下と同じ右優位の並びに飾るようになっています。関西では古式の左優位を残しているということですね。

お殿様

別名「親王(しんのう)」とか「お内裏様(おだいりさま)」と呼ばれます。

官女(かんじょ)

お姫様のお付きの侍女です。侍女と言ってもメイドさんではなくて、当時のキャリア
ウーマン。詩を詠み、楽器を奏で、いろいろな行事の手配をしたりと、なかなかの多
彩な才能を持った女性達だったようです。

五人囃子(ごにんばやし)

五人囃子は、単なる楽団さんではありません。
彼らは元服前の貴族の師弟で、才能を認められると元服後に宮中で取り立てられたりということもあり、結構真剣だったようです。

右大臣・左大臣

別名「隋臣(ずいしん)」と呼ばれます。お殿様のお供をしたり、時には恋の橋渡しを
したりと色々なお仕事をこなします。右側に若者、左に髭のおじいさん。

仕丁(じちょう)

宮中の雑用係です。右側の怒った顔の人はほうき、真ん中の泣いた人は靴、左の笑った人は、熊手を持っています。庶民ならではの喜怒哀楽溢れる愉快な出演者です。

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